去る平成29年9月27日(水) 四十八願お寺参りの旅を開催しました。
阿弥陀仏様の四十八願の誓いにちなんで、48か所の阿弥陀様を参拝するということで始まった企画も10年近く経とうとしています。
今回は堺の阿免寺様、貝塚の孝恩寺様の2か寺を参拝させていただきました。
阿免寺様ではご住職様、そして奥様が堺の歴史をふまえ、お寺の成り立ち等解りやすくご説明してくださいました。阿免寺は名前から推察するにキリシタン布教の拠点であったのではないかと代々伝えられているお寺です。第二次世界大戦の堺大空襲により本堂庫裏等すべて焼失したため、資料は残っていないのが残念です。
しかご仏像はし戦時中に親戚の家に預かってもらってい為戦災で失われなかった唯一のものだそうです。昭和35年頃、当時の隆阿昌元上人は弾圧されていったキリシタン達の思いに答えたい考え相談した聖公会の教会から十字架が奉納され、阿弥陀如来像の光背部分に十字架が取り付けられた。以降キリスト教の人もたまに参拝するということです。
十字架を背にする阿弥陀如来像というのも珍しく、お檀家さん共々に感慨深く拝まさせていただきました。
その後、大阪府立大学植物研究センターに向かい、葉もの野菜の最新栽培を見学させていただきました。参加者の中には農家の方も多く、未来の栽培方法について興味深く見学されていました。販売されているレタスを購入して帰宅後食しましたが大変美味でした。
昼食は関西国際空港対岸にあるゲートタワーホテルの54階にて大変バラエティに富んだバイキングを頂きました。景色も素晴らしく、おいしい料理に舌鼓をうちながら、参加者同士の交流をはかることができました。
昼食後、貝塚の孝恩寺様を参拝させていただきました。
荘厳な観音堂のなかで副住職様からお話をいただきました。
この観音堂は国宝にも指定されている立派なお堂で、釘を使っていない密教建築様式になていて、一般的な浄土宗寺院の本堂とは趣が異なっているのが印象的でした。
また行基菩薩が開山であることや、昔の伽藍、仏像にまつわる話など大変興味深く拝聴させていただきました。
帰りに岸和田サービスエリアでおみやげを買い、午後5時ごろに帰寺いたしました。
今回は27名の方にご参加いただき、メリハリの富んだ行程で参加された方々は大変喜ばれていました。
来年度も同じ時期に開催する予定です。ぜひご参加くださいませ。