去る令和二年九月二十一日(月)午後一時より二時三〇分まで東光寺本堂にて秋のお彼岸法要を修し、四十三名の壇信徒の方々がご来寺されました。
今年の春彼岸同様、コロナ禍において形式を変えて執り行いました。
午後一時より、十五分ほど住職が法話しました。
1.彼岸は到彼岸の略で、彼岸、つまり西方極楽浄土に到るための道を考え行う期間であります。
まずは西方極楽浄土に阿弥陀仏様のもと、先立ちし人が居られることに思いを馳せ、また沈みゆく太陽を人生の無常に重ね、いずれ自身もこの世を離れ、来世に生まれる、そしてその来世が苦しみの世界(此岸)ではなく、極楽浄土に生まれることを願うことが重要であります。
2.のちの世はこの世でお念仏申すことによって彼岸に行くことができる一方この苦しみに満ちた現世においても幸せになれる道があります。その一つが布施です。
自分に施し、それと同時に他人に施すこと、それが自分の幸せにつながるのです。
物やお金だけではありません。笑顔や優しい言葉を他人に施すことによって、他人が優しい穏やかな気持ちになり、また別の他者に施されます。そして巡り巡って自分が他人に助けられる時が訪れます。
法事やお彼岸法要に参加することもまたご先祖様への布施行です。自分の時間、お金やお供え、心を亡き人のために使うことはすべて自分のためだと思い、共々に励みたいものです。
法要後、各家が申し込まれた塔婆回向を順次させていただきました。
参詣者はお焼香後、お供養をお持ち帰り頂きました。
コメントをお書きください